なんと言っても、習うより慣れろです。
けれど、ちょっとコツを覚えると、長く美しさを保てます。
1,お手入れ 2,ご使用上の注意 3,修理など
漆器は毎日使っても10年、20年と長持ちしますが、
樹木からできている有機物なので頑強とは言えません。
食洗器は使用できませんが、お手入れはシンプルです。
基本は「1.手洗い、2.拭いて、3.しまう」です。
柔らかい布あるいはスポンジなどで洗っていただければ十分です。
油汚れがひどい時は洗剤を使ってもいいのですが、
少々の油汚れはぬるま湯できれいになります。
(こびりついている場合は、漬置き洗いできれいになります。)
常に洗剤で洗うと、漆の油分が奪われ漆器のつやが無くなることもあります。
長く使わない時には、柔らかい紙や布などを間に挟む.包むなどして、
仕舞っておきましょう。
食器棚手前の子供用の根来椀2つ、ほぼ30年毎日使っています。
長く日本の暮らしに潤いを与えてきた漆器、
巡る季節のなかで美しい器を楽しんでいただければ幸いです。
「漆器を落として壊れた、色あせたから塗り直したい」など、どうしたらいいのでしょうか?
まずはそれを買ったお店に、問い合わせてみましょう。できればその漆器の作者に修理を頼んだ方が無難です。何故なら、修理から帰ってくると元の雰囲気と全く違ってしまいガッカリした、と聞いたことがあるからです。(せめて修理する人の作風を知ったうえで頼んだ方が良さそうだと思います。)
私の作品が対象ですが、買ったお店が閉店になった場合は、大藏達雄のホームページの「お問合せ」からご連絡下さい。なお、申し訳ありませんが、他の人の漆器は仕事内容が分からず責任が持てないので、修理をお受けできません。
お困りの時には、漆器販売店や「伝統工芸 青山スクエア 工芸品クリニック」などにおたずね下さい。